穂肥指導会を開催しました
水稲の穂肥※1作業に向けて、各地区で『穂肥指導会』を開催しました。
穂肥指導会では、穂肥を行う時期・施用量の判断についての事項を中心に、今後の管理に役立てていただくよう実際に発生している、もしくは発生が予想される病気や害虫等の状況等の説明を行いました。
本年の水稲生育状況は、田植え直後の天候不順・低温による初期生育の遅れが見られたものの、6月に入ってからは天候の回復とともに平年同様の状態まで生育が進んできました。ただし、生育状況の個人間差・ほ場間差は大きく、そのため、穂肥も基本に沿いながら、ほ場の生育状況やほ場条件に応じた作業が必要となります。穂肥は2回に分けて行うのが基本です。しかし、本年は稲自体が軟弱で徒長気味のため稲丈の伸びに影響する1回目は控えつつ、稲穂に十分な栄養がいくように2回目をしっかり行うように指導を行いました。
また、梅雨入り後は少照・曇雨天の気象傾向が続き、「いもち病※2」の発生がみられました。梅雨明け後は晴天が続いているものの、葉いもちが確認されているほ場では穂にいもち病が移行する可能性もあります。出穂※3時期の病害や虫害は米の品質・収量に大きな影響を及ぼす可能性が高いので、引き続き細やかな管理を行っていきます。
長岡市旧三島町・与板町では、7月5日より延べ
12会場で行われました。農道・畦畔の草刈り徹底について、
カメムシの防除と景観保持をかねてお願いしました。
長岡市旧寺泊町・和島村及び出雲崎町では、
7月5日〜16日まで16会場にて行いました。コシヒカリの丈が長く
なってきているので、穂肥の施用について慎重に行って欲しいと
説明を行いました。
長岡市旧越路町では、6月末から7月初めにかけて
五百万石の指導会を行い、7月14日〜16日にかけてコシヒカリ向けの
指導会を行いました。イネアオムシ(フタオビコヤガ)の多発生に
つき、注意を呼びかけました。
※1 穂肥・・・「ほごえ」と読む。稲の穂が出る10〜20日前の頃に、肥料(主に窒素成分)を施すこと
※2 いもち病・・・稲の病害の代表的なもの。葉に現れるものを「葉いもち」と
呼び、穂に現れるものを「穂いもち」という。
※3 出穂・・・稲の穂が出ること。「しゅっすい」または「でほ」と読む。
ほ場全体の4〜5割に穂が出た時を出穂期という。