ニンニクの越冬後管理

JA管内のニンニク栽培ほ場にて越冬後の調査が行われました。ユリ科のニンニクは玉ねぎと同じく冬を越して栽培されます。当JA管内では比較的雪融けの早い北部(旧和島)地区・中部(旧与板)地区は3月中旬頃、こしじ地区では4月中旬頃が雪融け時期となりました。本年は、例年に比べ積雪量が多く、雪融け水の停滞が懸念されました。


      冬を越したニンニクは積雪で半分程度の葉が消滅しますが、新しい葉が出てきています。


 ほ場によっては積雪が多く長い期間雪の下にあった影響から、株自体がなくなってしまった場所も見受けられます。また、越冬後は株自体が消耗し速やかな栄養補給が必要とされるので、追肥を行います。


      北部地区のニンニクほ場全体の写真。追肥作業が行われています。



      こしじ地区のニンニクほ場全体の写真。



      分げつした株を取り除いている作業の様子。


 分げつ(生育の進み方により株が分かれてしまうこと。栄養分が不足し出来栄えが悪くなってしまう)すると生育が劣るため、それを取り除く作業も行います。5月中旬になると地温が上昇しニンニクの球太りが始まりますが、同時に雑草も一気に成長しますので、養分を奪い取られないよう除草作業が重要となります。収穫は、例年より少し遅くなり6月下旬から7月上旬の見込みです。