大豆が開花期に入りました

梅雨明け後の好天に恵まれ、大豆は開花期を迎えました。当JA管内では主に「エンレイ」という品種を栽培しています。通常は実が硬くなった状態で収穫するのを目的とした品種ですが、9月初め頃には少し遅めの枝豆としてもおいしく食べられます。
本年の大豆は、春先以降天候が悪かったため播種※1作業への影響が懸念されましたが、播種時期の5月末頃からは晴天が続き作業は比較的順調に行えました。初期の生育はおおむね問題なく害虫・病気による被害もほとんど見受けられませんでした。その後中耕・培土※2作業を経て、現在は大豆の花が咲き始めています。ほ場※3内で一つの茎に一つ以上の花が咲いた状態が全体の40〜50%になった頃を「開花期」と呼びます。


      大豆ほ場の様子。
      きれいに揃っています。順調な生育をうかがわせます。



      大豆の茎と枝の間に花が咲いています。
      とても小さいので近寄らないと見えません。
      花の数だけ、さやが付きます。



      開花期における茎の長さは50cmが目安です。
      それより大きいと生育過剰気味、小さいと生育不良とみられます。


今後は、害虫や病気の防除を適宜行い、実が硬くなった状態になる10月上旬に収穫作業が行われます。

※1播種→種を蒔くこと。大豆においては、播種がうまくいかないことで栽培に大きな影響が出やすい

※2中耕・培土→大豆畝(うね)間の畔(あぜ)を耕し大豆の下部の茎に土をかぶせていくこと。発根の促進、生育過剰時に倒れるのを防ぎ、雑草を抑える等の効果がある。

※3ほ場→畑、菜園等を指す言葉。通常、水田の場合、畔(あぜ)に囲まれた1枚1枚の田んぼを指して呼ぶ。大豆の場合水田を利用した栽培ではその田んぼを指し示し、畑地での栽培では、植わっている一つの区画を指していう。