冬の野菜&冬の花

たまの晴れ間に秋を感じていたのも束の間、朝晩の寒さが一段と増し冬の気配が強く感じられるようになりました。さて、そんな冬の食卓に欠かせない野菜の一つが「さといも」です。12月に入り「さといも」の出荷が始まりました。本年は春先からの天候不順や夏の暑さの影響もあり、平年と比べて収穫量は少なくなってしまいました。それでも、一つ一つの大きさは平年並みで丸々と太っています。


      段ボール5kg詰めされ生産者の方より集荷場に持ち込まれます。



      市場に出荷している「さといも」は、美味さを含んだ丸っこいタイプです。


収穫された「さといも」は、ハウス等で土がついたまま保管され、生産者の方が出荷直前に調整しています。出荷には主に孫イモが使用されます。孫イモとは、親イモにつく子イモについたイモのことです。「さといも」は、このようにたくさんのイモがつくことから子孫繁栄の象徴としてお正月料理に使用されます。出荷は3月初め頃まで続きます。



さて、野菜の次は花の紹介です。花では「ストック」の出荷が始まっています。「ストック」はしっかりとした茎から伸びた花茎に房状の花を咲かせます。強くて甘い香りを放ち特に冬場は長持ちします。また、様々な色の種類がありフラワーアレンジメントなどでも重宝されています。


      北部地区(旧寺泊)で集荷された「ストック」。主に県外向けに出荷しています。



      ハウスではたくさんの「ストック」が徐々に花を咲かせてとてもきれいです。


当JA管内で栽培されている「ストック」は八重咲きの品種を中心に主に水稲育苗後の空いたハウスを利用して行われています。出荷時期は早いところで10月下旬から始まり、12月にピークとなります。ハウス内を加温することにより、1〜2月の一番寒い時期での出荷も可能です。花屋さんで見かける機会がありましたら、是非手にとって可憐な花の強くて甘い香りを実感してみて下さい。